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古本屋にて105円で購入したシリーズその1
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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今更だけど、これ超良かったです><
薄めなんだけど、とても読むのに時間がかかった!
最後はかなり泣けました。何だろう、これって、凄くしあわせだよなあ、と思った。
障害や病気をかかえているから必ずしも不幸である、というのは本当に幼い考えだよね…と思わされた。
博士の住む離れには「私(家政婦さん)」と「博士」と「ルート」しかいない。
その外に出てしまうと確かに本当の名前は存在するのだけれど、あの屋敷の中では彼らはそれ以外の何者でもない。
80分しかないテープに日々記憶を上書きしながら、それでも理屈ではないどこかの部分で、何かが何処かで生き続けていればいいのに、と思わずにはいられなかった。
そしてやはり小川さんは文章がお上手ですねー。読んでて心地いいなー。