古本屋にて105円で購入したシリーズその1

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)


今更だけど、これ超良かったです><
薄めなんだけど、とても読むのに時間がかかった!
最後はかなり泣けました。何だろう、これって、凄くしあわせだよなあ、と思った。
障害や病気をかかえているから必ずしも不幸である、というのは本当に幼い考えだよね…と思わされた。


博士の住む離れには「私(家政婦さん)」と「博士」と「ルート」しかいない。
その外に出てしまうと確かに本当の名前は存在するのだけれど、あの屋敷の中では彼らはそれ以外の何者でもない。
80分しかないテープに日々記憶を上書きしながら、それでも理屈ではないどこかの部分で、何かが何処かで生き続けていればいいのに、と思わずにはいられなかった。

そしてやはり小川さんは文章がお上手ですねー。読んでて心地いいなー。